内容説明
芸術・アートと哲学とを根元からとらえなおすコンセプト・アートを開く可能性を、吉本思想を零規準にして、著者は3.11以降格闘し探究して来た、その固有の体系化へのエチュードである。
目次
非分離1 予備的考察―精確90度
非分離2 季節の無意識と理性の初春―草原の野武士たち
非分野3 ことばを歩く―がんばろう日本/やっと会えたな
非分離4 ことばを歩く=2―イリイチ/日本近世思想家
場所1 季節の襞(ひだ)と皺(しわ)―幻想/権力/国家
非自己1 非自己の視線/浸透と緊張―映画の粒子/野生の波形
非自己2 反マテシスの映画と非タクシノミアの現代芸術―ゴダール/デュシャン
場所2 場所という作者/斜影と映像―村上春樹/河北秀也
非分離5 未来デザインの哲学へ―河北=デザイン/山本=哲学
非分離6 模写と反復―考えるギリシア西欧/思うアジア日本〔ほか〕
著者等紹介
楠元恭治[クスモトキョウジ]
1947福岡県北九州市生まれ。1971東京藝術大学工芸科ビジュアルデザイン専攻卒。1973同大ビジュアルデザイン大学院修了。1977女子美術短期大学非常勤講師(~1993)。1992東北芸術工科大学助教授(~1994)。1995東北芸術工科大学教授(~2010)。2005東京藝術大学デザイン科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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