内容説明
権利、自由、正義、所有、選択、そして信念、確信、さらに価値の思考や言説には、コンシアンスが働いている。感情や振る舞いには、思想とことばと言語の結びつきがなされて、内化されている。その歴史的変容を仔細に克明に系譜学的に解き明かし、市場社会の現在の道徳的基盤を根源から問い、個性を形成する主観の根拠とは何であるのか、古代哲学、近代哲学、文学、そして日常の事ごとが、コンシアンスから説かれる。
目次
1 コンシアンスconscienceの思想的考察
2 主観性の言語:価値とコンシアンス(哲学と価値的思考;プルースト―価値を巡って;「コンシアンスが我らを皆臆病者にする」;コンシアンスと啓蒙理性;culture(文化)について)
3 ピエール・ブルデュー―プラチック理論の実戦者
著者等紹介
アンドリュー,エドワード・グラント[アンドリュー,エドワードグラント] [Andrew,Edward G.]
1941年生まれ。現在、トロント大学、政治科学部のProfessor Emeritusである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。