フーコー国家論―統治性と権力/真理

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  • サイズ A5判/ページ数 596p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784938710170
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1010

内容説明

国家に実体はない、国家は本質ではない。国家嫌悪の国家権力論は国家をなにごとも明証にしていない。国家は統治性の一つの形式でしかない、とフーコーは「統治制」の論理を顕在化させた。フーコー講義『安全・領土・人口』『生政治の誕生』を徹底して読むことから、生権力/生政治、パストラール制、国家理性/ポリス、自由主義/新自由主義を考察し、新たな国家論をdispositif(配備)によって問題化し、権力関係論と統治制とを統合した理論書。吉本共同幻想国家論、フーコー国家論、ブルデュー国家論の国家論3部作で、マルクス=レーニン主義的国家論を脱出した画期的な論述。

目次

1 権力関係論から統治性論へ(フーコー権力論の地平と言説的プラチック―生権力・統治技術・統治性と国家への問題構成及び基本範疇)
2 『安全・領土・人口』を要約的に読む(安全性のテクノロジーと統治:フーコー国家論の構築へ(1)
パストラールの制度化:フーコー国家論の構築へ(2)
国家理性とポリス国家:フーコー国家論の構築へ(3))
3 『生政治の誕生』を要約的に読む(生政治の誕生と国家(上):自由主義の出現
生政治の誕生と国家(中):新自由主義の出現
生政治の誕生と国家(下):ホモ・エコノミクスと市民社会)
4 新たな国家論へ(国家論の新たな構成―「社会」の防衛と共同幻想/場所資本の統治制;政治と倫理:国家・社会に対する自己テクノロジーと場所政治へ)

著者等紹介

山本哲士[ヤマモトテツジ]
1948年生まれ。信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境学など専門分割領域にとらわれない超領域的専門研究の研究生産と文化生産を切り開いてきた。研究生産として文化科学高等研究院を設立、その学問の文化ビジネス機関としてJapana Hospitality Academyを設立、そして2016年に、web intelligence universityの動画知的システムを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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鏡裕之

2
翻訳批判の苛烈さは、『ブルデュー国家論』よりまし……と思っていたら、最後の補記「フーコーの基本語彙・言表・概念:理論用語の概念空間」で来た。基本語彙をまとめているのかと思ったら、それぞれの項目でまず盛大に翻訳批判をかましている。ニュアンスをニャンスという意味不明な日本語で書く人がぎゃーぎゃー喚いても、不愉快なだけで説得力がない。自分がすっきりしたいだけなら、赤提灯の下でやっていただきたい。憤怒を抑えられぬ著者に対して、嫌悪感が激しくて、もうこの人の本は二度と読むまいと誓った。2017/10/21

しもやま

0
規整化されていることに自覚的になること。 これは本ではなくて思考の記録らしい2017/05/11

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