内容説明
フィレンツェなどの市民的人文主義あるいは共和主義が関心を集めてきた一方で、初期近代の複合君主国ブリテンにおいて、古典や歴史に育まれた人文主義はむしろ、帝国や王権を語る言語を多く提供した。
目次
第1章 帝国の思想史
第2章 ブリテン帝国の劇場―「ユートピア」から「ビヒモス」へ
補論 ホッブズのローマ、もしくは人文主義と帝国
第3章 君主制の思想史
第4章 文明化された君主国―ベイコンからハリファックスまで
第5章 征服とシヴィリティ―ルネサンス期のアイルランド統治論
第6章 「大ぶりたんや国」の統治術―ジェイムズ六世・一世と顧問官たち
著者等紹介
木村俊道[キムラトシミチ]
1970年生まれ。東京都立大学法学部、同大学院社会科学研究科政治学専攻、同法学部助手を経て、九州大学大学院法学研究院教授(西洋政治思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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