内容説明
「ケンカをしてはいけない。引き下がってもいけない。」モスクワに赴く大使にチトーはこう訓示した。社会主義の「長兄」ソ連に疎まれコミンフォルムから追放されたユーゴスラヴィアは、やがて自らの誇りと存続を賭して、大国による勢力圏分割や冷戦構造に抗すべく、非同盟外交の旗を敢然と掲げた。
目次
社会主義ユーゴスラヴィアの形成と外交の成立
コミンフォルム追放と外交の転換
アジア・アフリカへの接近と非同盟外交の形成
スターリン以後のユーゴウラヴィア外交
非同盟運動の形成とユーゴスラヴィアの試練
ユーゴスラヴィア非同盟外交の転換〔ほか〕