内容説明
江戸の人々の楽しみは、芝居に花見、そして読本。中でも『鳥居の赤兵衛』は大盗賊の活躍を描いた手書きの貸本屋限定・十巻もので、滅法面白いと評判だ。そんな時、貸本屋が急死。続きが読みたい読者は貸本屋に駆けつけたが、なぜか回収されたはずのこの本だけが消えていた―表題作の他に七篇、風変りな事件の謎を辰親分があざやかに解く。「宝引の辰 捕者帳」シリーズ待望の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
20
『鳥居の赤兵衛』お江戸の人々の楽しみは、芝居に花見、そして読本(よみほん)。中でも『鳥居の赤兵衛』は大盗賊の活躍を描いた続きもので、滅法面白い。しかしこの本は貸本屋限定・手書き本なので順番待ちだ。そんな時、貸本屋が急死。続きが読みたくてたまらない「わたし」は貸本屋に駆けつけたが、『鳥居の赤兵衛』全巻だけが消えていた。鳥居の赤兵衛という大盗賊を主人公にした貸本にまつわる話。2005/07/05
bvbo
2
文庫版で読んだ話しもあり。時代の風習などが書かれてるのがいい。2019/03/31
あここ
1
違う装丁のんを読んだコトあったみたい。。。でもまぁ再読。どれも覚えてた。さらっと読めても印象残ります。1話毎語り手が違うのにも慣れたね。大事件が起きるわけじゃないけど、ちょこちょこしたコトでも下っぴきの松吉&算治が話にくると、何かひっかかるね。。。となる。話聞いて推理するって風かな。。なるほどねぇぇ!!って思うんやけど、ほいでこれは事件やったんか?犯人は?誰か悪いの?・・・何か分からんよぉなるけど読みやすくて面白いです(笑)2011/03/29
mitsuru1
0
なんか癖になる8短編。ミステリ色は薄い。2008/12/04
アニータ
0
読んでて楽しかった。 どの話にも一人称が出てきて最初は少し混乱したが、いろんな人からみた辰親分の捕物話なのだと分かった(理解が正しけれですが)。辰親分かかなりの切れ者ですね。2018/04/10