文学生産の哲学 - サドからフーコーまで

  • ポイントキャンペーン

文学生産の哲学 - サドからフーコーまで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 392p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784938661861
  • NDC分類 950.2
  • Cコード C1010

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nranjen

5
図書館本。文学の生産における哲学の関わりについて(記憶に残るところで言えば)スタール夫人、クノー、フロベール 、バタイユ、セリーヌ、サド、フーコー、サンドなどについて述べた本。フロベールについてなかなか良いことを言っていて、メモをとった。ある作品の一端の一端2019/08/19

袖崎いたる

4
「世界は書物を介して語られることがなければ、それほど真実味にあふれたものではないだろう」p283 というのも、「書くという行為は現実を非実体化すると同時に、出来事と言葉が荒廃させた世界によって示される思想に、幻想的で、信じがたく、支持しがたいような様相を、力強いと同時に滑稽、常軌を逸していると同時に罪深い様相を与えるのである。」──ここでの〈様相〉は人間がリアルを真実味を以て感得しえることの哲学的な根拠になっているのではないかと。カフカあたりを思いつつ、思うのだった。2022/07/13

左手爆弾

3
文学は「創作」ではない、「生産」である。そこには作家が生きていた社会の上部構造、もしくはイデオロギーが反映されることになる。本書はマルクス主義的な視座からの文学研究であり、同時に、文学が実のところ無意識のうちに反映している哲学に光を当てる。果たして文学は哲学を含んでいるのだろうか。9つの章で様々な作家を検討することで見えてくるのは、哲学が文学を実践し、文学が哲学を実践するというあり方である。文学であれ、哲学であれ、あらゆる思想は労働による生産なのだ。文学は哲学の哲学性について述べるという役割を持つ。2016/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/278157
  • ご注意事項