内容説明
「先住民年」のいま、資本主義の植民活動が被植民地にひきおこしている「現実」は如何なるものか分析する本書が、前資本主義経済から資本主義経済への過渡的状況にたいする新限界学派や構造主義的マルクス主義の、具体的歴史的状況に盲目な客観主義の立場からの抽象を、強く批判。〈ディスタンクシオン〉概念を生んだ、ブルデューの出発点の碑。
目次
序論 構造とハビトゥス
第1章 単純再生産と周期的時間
第2章 矛盾する必然性と両義的行動
第3章 主観的願望と客観的チャンス
第4章 経済的性向の変化のための経済的条件
結録 意識と無意識