浜辺の誕生―海と人間の系譜学

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  • サイズ A5判/ページ数 752p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784938661618
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C1022

内容説明

怖れと嫌悪の淵源、怪物の棲みか、『聖書』解釈の場たる混沌の世界から、「浜辺」を奪還した〈近代人〉。海と空と陸の狭間、自然の諸力の鬩ぎあう場浜辺は〈人間〉の歴史に何をもたらしたのか?自然神学・医学・生物学・地質学ら〈科学〉の言説と、絵画・旅行・海岸保養の流行・社交界の卓越化の戦略等の複雑ないりくみあいの中から、浜辺での「魂の医術」、身体と海との新しいハーモニーを見いだした〈近代人〉の諸快楽が、「浜辺リゾート」の誕生へと収斂していく様を、壮大なスケールで描く。感性の歴史学、最高の到達点。

目次

第1部 未生の経験とざわめく欲望(恐れと嫌悪の淵源;浮かびあがる讃嘆のかたち)
第2部 あたらしい愉悦の輪郭(身体と海のあたらしいハーモニー;世界のはらむ謎を読み解く;鮮烈なる驚き;うつろう道筋)
第3部 錯綜する社会情景(港見物;砂浜の百科全書;透視画のなかの登場人物たち;海岸の悲壮美とその変容;浜辺リゾートの創出)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SQT

2
2部1章、3部5章、その他重要そうなところ。卒論の参考文献用。海水や潮風が健康にいいという当時の医学の話と、海に対する「崇高」のイメージ(グランドツアーでのロランの絵画への人気とか)の発展が海へと人の足を向け、そのなかで特に王家が海に注目したことが特定の海水浴場の発展をもたらした。そこでは貴族的な社交生活が営まれてきた。それがやがて医学上の言説が「崇高」的な海のイメージを圧倒していき、それとともに交通機関が発達していくなかでロンドンの商人も海に行くようになり段々と貴族階級は他の海水浴場に行ったりする2017/07/05

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