内容説明
本書に収録したのは、主として雑誌、大学の研究紀要、学会誌などに発表された論考であり、他に若干の論文を編著のなかから選んだ。本書の構成は、半世紀にまたがる著者の思想の営みのそれぞれの時期に焦点となった論点を柱として、全六章の組み立てにした。そうすることで、時代の状況に敏感な著者の思想の特質、戦後のマルクス主義哲学と時代との生き生きとした接点を個性的に反映させることができると考えたからである。
目次
第1章 戦後ヒューマニズムの思想的地位
第2章 唯物弁証法の現実性
第3章 マルクス主義哲学の擁護
第4章 「疎外」の理論的な諸問題
第5章 福祉と教育の理念を求めて
第6章 文化の再生とマルクス主義哲学