内容説明
日本社会の習慣、文化、生活、思考の中にひそむ、非民主的要因を、様ざまな実例をあげて鋭く指摘する。デモクラシーの発展途上国日本にいては気付かない、鎖国型社会の問題点が、あざやかに浮かびあがっている。あなたは日本人やめられますか?オーストラリアを生活の地とする著者の見た、非民主国日本への警告の書。フェアーな社会への提言が心に響く。全く新しい日本の国際化論。
目次
プロローグ 戦略としての相対化
第1部 日本社会の深層を縛るもの
第2部 「脱日本」への道標
第3部 日本人論からの解放
第4部 概念構築の根底
第5部 個人の国際化への関門
エピローグ 新世紀の暴険者たちへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たこ焼き
1
文化の良し悪しは、その時代において強力な経済力や覇権をもっている国家の文化に左右される。国家や文化圏による違いだけでなく、育ってきた環境による違いもある。(逆に文化圏が違っていても、育ってきた環境が同じであれば馬があう)「日本人にしかわからない感覚」を外国人も「外人しかわからない感覚」をそれぞれもっているものである。英語の実力がある人は、例外なく日本語の実力がある。英語熟語辞典。読むことと書くことを同時にやってこそ、英語をかけるようになる。英語の情緒的表現を知ることができれば、一流。いかなる言語も情緒的で2016/08/09
vartas87
0
90年代の本だけど経済状況以外、本質は今も一緒なのかな。日本人、非日本人の問題からアウトへーベンした世界を見てみたい。自分の気持ちの持ちようだと言われそうだけど、もう一度海外での独立生活に挑戦したい。今度はもっと責任を持てる気がする。2013/02/11
max99
0
耳が痛かった…。んでもやっぱり日本が好きで、このまましてたら、このまま行っちゃうんだろうなぁ。動かざるを得ない状況には近々なっちゃうんじゃないのかなぁ?とも思う。2012/09/15
☆さゆ☆
0
やっと読み終えた(笑)耳が痛い面が多々あったからである。古い本なのに当てはまる事が多々あるのは、日本の状況が全く変わってないという事。福島の件でこれからは少しは変化せざるを得ないと思う。国が全部みてくれるとか、平和ボケ、お上の言うことは全て正しいなど、疑わないみんなで渡れば赤信号大丈夫な考えは捨てた方が生きやすいだろう。勉強になりました。是非とも一読を☆2012/01/31
rtc
0
「まじめ」「批判」等、先日読んだ勝間和代著「まじめの罠」とキーワードが共通していたので、斜め読みして積読の山に差し戻しておいたものを、あらためて手に取ってみた。あっちがネガならこっちはポジな印象。 僕は旅行を除き都内から出た経験はないが、社会的には"MARGINAL MAN"だと思う。 笑いを交えつつ柔軟に批判的に堂々と学び試すことの繰り返しを楽しもう。周囲を巻き込んで生活の質全般の底上げを目指そう。 境界線上でスリル満点に踊ろう♪2011/11/09
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