感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
「言語論的転回の企図を端的に言うならば、「世界とその存在」という「事柄」についての思惟の関心から、そうした事柄を「表現する「適切な言語」について語ること」へと関心を変更することである。それは「事柄そのもの」に向かい、それについて思惟するという態度から、当該の「事柄を表明する言明の適切さについて語る」という態度への変更である。「事柄そのもの」への関心から「事柄の表現の適切さ」への関心へ、という関心の対象の変更でかるといってもよい…事柄の表現の適切さへの関心の変更を、ローティーは「言語論的哲学」と呼んでいる」2019/03/19