内容説明
一人の登山者が10日分の食糧とテントを担いで羽田から源流へ水流沿いに歩き始めた。この怪し気な溯行はガラスゴミ落下恐怖体験、小河内ダム登攀の快挙、釣師との葛藤などをふくみながら源流へ達する。しかし、コンクリートで巻かれ自然を失った川の姿に直面し、川殺しの元凶へ鋭く迫り、川からの視点で社会生活を見つめ直し、人と川のあり方を問う。
目次
羽田から六郷へ
川崎大師から稲田堤へ
是政から青梅へ
青梅から氷川へ
氷川から奥多摩湖へ
丹波山村から牛金淵へ
一ノ瀬川から水神社へ
再び多摩川へ
〈沢登り〉について