出版社内容情報
18世紀イタリアの建築家、銅版画家ピラネージが出版した建築史上の問題作、
『古代ローマのカンプス・マルティウス(イル・カンポ・マルツィオ)』と
付属の巨大図『イクノグラフィア』。(復刻版:本の友社、1993年)
詳細な解説と120点を超える豊富な図版で、その梗概を紹介。
同書の図版もすべて収録。
●建築家であり、芸術家としての非凡な才能を兼ね備えた考古学者でもあったG・B・ピラネージ
(Giovanni Battista Piranesi, 1720-78)が、Campus Martius(ローマ市民兵の練兵場)を
空想的に復元した図版集Il Campo Marzio dell' Antica Romaの解説書。
●考古学的な古代ローマ遺跡地図の作成からスタートしながら、突如図面中の建築物ほとんどすべてに
自由奔放な想像力を駆使して、考え得る限りのありとあらゆる平面計画のヴァリエーションを
展開していったというその図面集は、ピラネージの頂点を飾る傑作といわれている。
・ピラネージの銅版画と建築におけるマニエリスム・バロックの伝統と古代崇拝・幻想的ロマン主義の結合
・古代ローマのカンプス・マルティウスと建築家ピラネージの考古学活動
―― 解説『カンプス・マルティウス』――
・『古代ローマのカンプス・マルティウス』図版