内容説明
国家とは何か、戦争とは何か。「満州」の曠野に遺棄された「中国残留孤児」らの人間の尊厳と国の謝罪を求めた裁判闘争の全記録。
目次
第1章 満州国の崩壊
第2章 「残留孤児」の発生
第3章 国会請願運動
第4章 裁判闘争を提起
第5章 法廷での意見陳述
第6章 裁判支援運動の展開
第7章 明暗を分けた判決
第8章 政治解決の舞台へ
著者等紹介
菅原幸助[スガワラコウスケ]
1925年山形県鶴岡市に生まれる。1939年大山尋常高等小学校を卒業後、満蒙開拓青少年義勇軍内原訓練所に入所。1941年満州国牡丹江省寧安県満蒙開拓青少年義勇隊寧安訓練所に入隊。1945年関東軍憲兵教習隊に候補生として入隊。8月、ソ連軍参戦により憲兵に任官。約2000人の邦人避難列車の護衛任務に就き、満州を脱出。復員(公職追放令該当)。1949年公職追放令解除、庄内日報社(鶴岡市)に記者として入社。1953年朝日新聞社に記者として入社。苫小牧通信局長(61年)、北海道支社報道部員(63年)、西部本社社会部員・警察キャップ(68年)、山形テレビに出向(73年)、東京本社社会部員・中国残留孤児取材班兼遊軍(75年)。1985年、朝日新聞社を定年退職。1987年中国残留孤児問題全国協議会会長に就任。1989年社団法人神奈川中国帰国者福祉援護協会理事長、横浜中国帰国者自立センター所長に就任。1990年鎌倉ユネスコ協会理事長に就任。2002年中国「残留孤児」国家賠償訴訟原告団代表相談役に就任(2007年12月辞任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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