内容説明
公開。ナチ強制収容所の実態。初めて若者向けに編集されたアウシュビッツの記録。ポーランドの博物館協力による201枚の写真で綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
39
ナチ強制収容所で何が起こっていたか。世界遺産として保存されているアウシュヴィッツ博物館を訪ねながら学ぶ、未来への平和の資料。■痩せ衰えた人々、積み重なる屍、「効率よく」人間の尊厳を奪い、「最大限」絞り取れるだけの搾取を尽くし、「効率よく」大勢の人を殺し焼却(火葬ではなく)する為の施設と制度。■「私達は忘れない。もし忘れさせようとする人々がいたら、私達は一層強く思い出すだろう。忘れてしまったら私達に未来はないのだから…」(1994年)(→続2018/08/15
かおりんご
29
写真絵本。ずっと読みたかった本。読み聞かせというより、一人読み向け。高学年からかな。白黒写真が物悲しい。人を人と思わせなくする戦争は本当に恐ろしい。一度アウシュビッツに行ってみたいけど、訪れるには勇気がいりそうです。2019/09/20
わむう
9
ドイツ軍が収容所を捨てて逃げ出す時、証拠を消すためすべて焼き捨てるように命令が出た。しかし囚人の努力により残された約300枚の貴重な写真集。2015/10/20
ゴロチビ
4
プリーモ・レーヴィの本を読んだのをきっかけに、随分昔に入手したこの写真集を再読。アウシュビッツ関連の本は気になるので、ここ2年程でも数冊読んだ。プリーモ・レーヴィの「これが人間か」は著者が収容所で目にしたことを淡々と記録した名作、私は読みながらこの写真集で見た光景を重ね合わせていた。(レーヴィが収容されていたのはアウシュビッツの隣のモノヴィッツだが。) 写真集の表紙の見返しにある収容所内の配置図を見るだけでも、そこで行われていたことが目に浮かぶ。現地を訪れることのないだろう私にとっては本当に貴重な本だ。2018/02/10
り
3
写真で、かなりショックを受けます。はじめて文章以外の形でのアプローチをしました。2019/12/03