食物中毒と集団幻想

食物中毒と集団幻想

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  • サイズ A5判/ページ数 249,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784938165291
  • NDC分類 230.04
  • Cコード C0022

内容説明

中世ヨーロッパに猛威をふるった黒死病と魔女裁判。フランス革命時に地方で多発した恐慌。一八世紀後半以降の人口の急増。一六八九年、マサチューセッツ州セイラムで起こったアメリカ史上最悪の魔女裁判―こうした無関係にみえる歴史上の現象の背後には、知られざる麦角中毒症という原因があった。穀物、とくにライ麦に付着するカビの毒素(マイコトキシン)が、人間の免疫機能を損ない、中枢神経に作用してLSDと同様の効果を及ぼし、広範な集団幻覚を引き起こした。

目次

第1部 序論(食物中毒と歴史;事例研究(ロシアと近隣諸国))
第2部 ヨーロッパの健康史への寄与(遠くの鏡にうつった、あたらしい模様;近世初期ヨーロッパのマイコトキシンと健康 ほか)
第3部 植民地期ニューイングランドの健康史への寄与(咽喉不調;麦角病とセイラムの妖術事件 ほか)
第4部 見解(大衆心理の社会抑制;植物の健康と人間の健康)

著者等紹介

荒木正純[アラキマサズミ]
東京教育大学大学院博士課程(英文学専攻)中退。博士(文学)。現在、筑波大学人文・社会科学研究科教授。専門分野は、文学批評理論、イングランド・ルネサンス研究

氏家理恵[ウジイエリエ]
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科英文学専攻単位取得満期退学。現在、聖学院大学人文学部助教授。専門分野は、英米文学・文化(19世紀‐現代)
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感想・レビュー

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godon

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中世の魔女裁判や人々の宗教的体験といった、文化や集団心理などに説明を求めがちなことについて「いや、悪いモン食ったんじゃね?」という身も蓋もない方向からアプローチした本。テーマは非常に興味をそそるが、文章と構成が壊滅的に読みづらく読んでいて苦痛だった。欧文直訳にしても酷い。2012/12/22

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