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内容説明
日本における近年のグリム研究は、比較研究をする条件が整った場となりつつある。私にとっても、翻訳とは何かという問いを投げかけて手ごたえを感じた領域であった。川戸氏と協力して編集してきた『明治期翻訳文学書全集』ドイツ文学編(マイクロフィルム版、ナダ書房)、「明治の児童文学翻訳編」の第一巻『グリム集』(五月書房)、『明治期グリム童話翻訳集成』全五巻(アイ・アール・ディー企画・紀伊国屋書店発売)に続き本書を刊行するのは、そうした研究環境を培ってきて下さったグリム研究者に対する感謝の気持と、その研究の流れを一層豊かにしたいという思いから編集を志したものである。
目次
研究編(グリム童話の発見―日本における近代児童文学の出発点;改変された日本の「白雪姫」―明治から現代まで;「狼と七匹の子山羊」の謎;日本におけるグリム翻訳書誌―明治期のグリム童話の本邦初訳について)
年表編(グリム童話翻訳年表(明治編;大正以降現代まで))