内容説明
金融ビッグバンによる競争の激化で、投資家の選択肢が広がる一方、投資信託のパフォーマンス評価が本格的に行なわれるようになるなど、投資家による選択を手助けする情報提供も充実しつつある。今後は、日本でも、十分な運用パフォーマンスをあげられない投資信託や、価値ある投資アドバイスを提供できない証券会社は、インターネットを駆使する個人投資家によって、文字どおり「バイパス」されてしまうだろう。これからがまさに正念場となる証券ビジネスの現状と展望。
目次
第1章 Eトレードの衝撃(「私たちの低い手数料を比べてみてください」;インターネットで株を売買する革新性 ほか)
第2章 インターネット・ブローカーの登場(「すずかけの木協定」に始まる固定手数料制度;手数料の完全自由化とディスカウント・ブローカーの登場 ほか)
第3章 個性を競い合うインターネット・ブローカー(チャールズ・シュワブ―フルサービス・ディスカウンター;Eトレード―証券会社からネットビジネスへ ほか)
第4章 危機に立つ伝統的証券会社(シュワブの時価総額がメリルリンチを上まわった;大手証券がインターネット証券取引に踏み切れない理由 ほか)
第5章 日本版インターネット証券取引の課題(日本版インターネット・ファイナンスの道を拓く;日本でもインターネット・ブローカーが一年半で五倍に増加 ほか)