内容説明
アメニティということばが広く使われるようになった。私は昨年来、MBA理論と称して、このことばを提唱してきた。すなわち、近代文明というのは、まず、ミリタリー(軍事)中心の社会に始まり、ビジネス(商売)中心の社会へ移行し、やがてアメニティ(快適さ)に重点をおいた社会に移るということだ。ここでいうアメニティとは、従って、単なる快適さというだけではなく、もっと広く人々が自分の生活を大切にする社会という意味である。いま求められているのは、私達の豊かさを使ってどのように快適な生活を実現するのか―その様々なノウハウである。この本にはそうしたノウハウを思いつく限り集めた。
目次
第1章 アメニティ感覚はFF〈フリー&浮遊〉感覚だ
第2章 アメニティ社会の基本概念は有効消費だ
第3章 アメニティ商品は五感に訴えるものにつきる
第4章 アメニティ産業の条件は遊び場機能付きだ
第5章 アメニティ人間は自分の顔を知っている