内容説明
本書は、精神遅滞と発達障害に関連する領域について、その現状と課題を示した入門書である。精神遅滞の定義、原因、処遇、サービスの現状、およびいくつかの課題について解説した。それに加えて、精神遅滞と発達障害の人をどう捉えるかといった思想的問題の発展と、その結果として生み出された現在の研究方法を紹介するために、これまでの歴史的変遷も短く紹介している。
目次
1 精神遅滞と発達障害の定義
2 精神遅滞と社会:知的能力に制限のある人々の概念の歴史
3 発達障害の人の教育
4 発達障害に関わる臨床上の問題
5 発達障害の生物学的・医学的原因
6 専門サービスとスタッフの問題
7 21世紀における課題
著者等紹介
ウィリアムズ,W.ラリー[ウィリアムズ,W.ラリー][Williams,W.Larry]
1977年にカナダのマニトバ大学で博士号を取得。主専攻は学習心理学、副専攻が行動療法であった。1970年以来現在まで、発達障害をもつ人に関する研究と臨床を続けている。ブラジルの特殊教育に関する最初の大学院教育プログラムに関して1978年に計画立案を援助し、1980年からはその責任者となり、1984年までそこで教育と研究を行った。1985年から1991年まで、カナダのオンタリオ州トロントのサリー・プレイス・センター(Surrey Place Center)にて、家族とコミュニティのための行動的臨床介入サービスの指導者であった。また1991年から1994年までは、そこで行動的教育・コンサルテーションサービスの指導者となった。現在ネバダ大学レノ校心理学部の行動分析学コースの助教授であり、発達障害に関する臨床、研究活動、およびコンサルティング活動を行っている
野呂文行[ノロフミユキ]
博士(教育学)。筑波大学心身障害学系講師。発達障害児・者に対する応用行動分析学が専門
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