内容説明
驚くべき功績を残したM.H.エリクソンの心理療法。彼がつむいだ多くの物語や逸話をS.ローゼンが集めた。治療の場で、セミナーであるいは私的な場面で語られたさまざまなおはなしは治癒力に富み、聞き手の中にしみ込み、「変化」を促す芽を育む。
目次
1 無意識の心を変える
2 動機づけの逸話
3 無意識を信頼しなさい
4 間接的暗示
5 ひとたび身についた制限をいかに乗り越えるか
6 リフレーミング
7 経験から学ぶということ
8 自分の人生を引き受けること
9 先入観にとらわれない見方を手に入れる
10 観察:特徴に注目する
11 精神病患者の治療
12 操作と未来志向性
13 価値と自己修養を教える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
左端の美人
20
ミルトンエリクソン氏のメタファー(例え話)集です。どれだけ天才なんだ、この人は、、。伝記も読みたいです!彼だけでなく、両親や子孫のエピソードも興味深いです。「明日は別の日であること、陽は明日また昇ること、何が起きようともこの世の終わりではないこと、どんなに打ちひしがれようといつも何か新しい成長と新しい始まりの素地があることーーは教えの物語に共通である。それは奮起の大いなる源泉であり、自己憐びんに対する有効な対策である」おすすめの一冊です♪2016/06/29
左端の美人
11
知っているということを知らずに知っていることがある。君が知っていることを知らないでいることが何か知れば君がほしい状況を手にいれることができるだろう。2016/10/24
おやつ
8
たいへん含蓄深いエピソード集です。ずっと手元においていて、手に取って開いたところから数ページ読むというような読み方をしています。激しく感銘を受けるとともに、どうしたらこういう発想ができるのかわからないという感じも受けます。どれだけ歌の上手い人の歌を聞いても自分の歌が上手くなるわけではないように。とはいえ、人はどれだけ人を変えることができるのか、その可能性を知るというのは大切だと思います。2017/10/23
riviere(りびえーる)
8
「君が小さい小さい子どもだった頃に戻ってごらん。私の声は君についてくよ。私の声は、君の両親や、隣人や、友だちや、同級生や、先生の声にかわる。…」私は催眠療法に興味はないけれど、M.エリクソンはベイトソンのダブルバインド理論に多大な影響を与えたと知り読んでみた。系統だった理論に沿っているというよりも瞬発力に富んだ優れた臨床家だったことがよくわかり、彼が魔術的といわれる所以も理解できた。エピソードはすぐには真似できないが面白く、臨床家でない人が読んでも生き方や子育ての参考になるでしょう。2015/03/18
koriste
5
勇気付けられました!精神科医ミルトン・エリクソンの症例集です。趣味で心理学を流し読む私には理解できないところも多々ありましたが、様々な啓発をいただきました。これは本当に予想外の収穫でした!人々が小さな変化をきっかけにして、大きく変化してゆく物語、そして筆者の解説が、読書に変化への勇気や柔軟性を与えてくれると思います。2011/04/21
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