内容説明
日本を愛し日本人を慈しんだ天才アインシュタインと医学を通して日欧の橋渡しに貢献した一人の外科医にとって、戦争とは何だったのだろう。ナチス・ドイツのホロコースト、米軍の無差別爆撃、原爆投下、そして九大生体解剖事件…、近代史の暗部に踏み入り、戦争と平和の意味を現代に問い直す渾身の著。
目次
第1章 アインシュタイン来日(船上での出会い;日本講演;福岡訪問)
第2章 それぞれの流れ(アインシュタインの生い立ち;三宅速という人;外科医誕生;ドイツ留学;帰国;ふたりの往復書簡)
第3章 濁流(五十歳の誕生祝;アインシュタインの「夏の家」;二人の息子;縁あって;流浪のピアノ;長崎そして札幌;アウシュビッツへの道;苦渋の決断)
第4章 戦争、そして平和(無差別空襲;岡山へ;岡山城炎上;終戦;事件;継承;死を悼む;汚名の挽回;墓碑銘;平和を祈る)
著者等紹介
比企寿美子[ヒキスミコ]
長崎市生まれ。エッセイスト、ノンフィクション作家。フェリス女学院短期大学卒業。1966年から夫のドイツ留学に伴いドイツ滞在。その後ゲーテ・インスティチュートで13年間ドイツ語研修。1972年から5年間慶應義塾大学文学部歴史学科聴講。現在加藤恭子ノンフィクショングループ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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