内容説明
本書は、数論とその重要な応用である暗号理論とをアルゴリズムを基礎として解説する。初等整数論から楕円曲線論までの数論を駆使し、暗号理論が本格的に展開される。数学的な説明にも必ず、実際にどのように適用できるのか具体例が豊富に用意されているので、数論の予備知識の少ない読者も充分読み進むことができる。また、より深い理解を望む読者のために、節末ごとに練習問題(解答つき)が設けられている。本書は、暗号理論を必要とするエンジニア、あるいは確率アルゴリズムを学ぶ計算機科学専攻の学生の入門書として、また数論の自習書・演習書としても最適の好著である。
目次
第1章 初等整数論における話題
第2章 有限体と平方剰余
第3章 暗号理論
第4章 公開鍵暗号
第5章 素数判定と因数分解
第6章 楕円曲線