内容説明
トコロジストとは?「トコロ(所)」+「ジスト(~する人)」=「その場所の専門家」。著者が「トコロジスト」という言葉と出合い、活動を通して得たさまざまなノウハウを紹介。
目次
第1部 ぼくがトコロジストになるまで(トコロジストって何?どんな人?;ぼくがトコロジストに惹かれたわけ;ぼくのトコロジストことはじめ ほか)
第2部 トコロジストになろう!(第一歩はフィールドを決めることから;地図を片手に歩く;フィールドの見方、歩き方いろいろ ほか)
第3部 三人のトコロジストに聞く(趣味として楽しむ―「深見歴史の森トコロジスト」代表・小林力さん;子どもたちを育てる―「NPO法人こどもの広場もみの木」代表・尾上陽子さん;森の保全にかかわる―「瀬上さとやまもりの会」事務局長・中塚隆雄さん)
著者等紹介
箱田敦只[ハコダアツシ]
1990年に大学卒業と同時に日本野鳥の会に就職し、姫路市自然観察の森に赴任する。その後、1992年横浜自然観察の森レンジャーとして、主にボランティア育成の仕事に携わる。1996年東京港野鳥公園レンジャーを経て、1997年に東京の本部事務所に戻り、自然保護活動に関わる人材育成担当として、レンジャー養成講座等の事業を立ち上げる他、自然観察施設の職員やボランティアを対象とした研修やコンサルタントを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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有無(ari-nashi)
3
トコロジストとは、学問分野ではなく地域の専門家。地域に愛着を持ち、自然を観察し歴史を学び、情報を発信する。地域に責任を持ち、子供たちに伝えていく。専門のプロではなく、地域を愛するアマチュアだから出来ること。2016/10/30
ヘムレンしば
2
トコロジストとは自分のフィールドを決めて、分野に限定することなく、その場所のことなら何でも知っているその場所の専門家のこと。私自身、元々地元の歴史が好きで、最近、探鳥にもハマってと、場所に対する愛着が強まってきていたので、トコロジストという言葉に興味を持って読みました。内容は著者の子育てから、自然教育、ボランティア活動、自然保護活動といったことです。独身の私には共感出来ない内容でしたけど、社会のメインは子供のいる家庭ですからね。多くの家庭が自然に興味を持って活動するのは良い事だと思います。2015/06/20
なーり
1
「場所の専門家」という考え方には賛同するし、登場される方々は実際素晴らしい活動をされていると思う。でも、趣味の範囲で仕事の合間に自然観察を楽しむのが精一杯の自分には、ここまではちょっと荷が重いと感じた。2016/05/02
志波昌明
1
ダイビングや野鳥観察をしていると、その場所が身近に感じられ、愛着がわいてくる。さらに何度も同じ場所で自然観察を繰り返し、馴染みの場所になると、また来たくなるし、いつまでもそのまま続いてほしくなる。そんな人をこの作者はトコロジストと呼んでいる。この本を読んで、自分の地元について、もっと詳しく知りたいと思った。2015/01/06
YT
0
素晴らしい。参考になる。生物季節の記録など。2016/03/31