感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanaoka 57
8
ヒンズーの聖地、タミル・ナードゥ州でヒンズー寺院巡って1カ月程旅してきましたが、そこで最後にたどり着いたのがインド最南端カーニャクマリのヴィヴェーカナンダ岩記念堂で、恥ずかしながら、そこで彼のことを初めて知りました。 ヒンズー教の何とも例えることができないような聖と俗、汚物と喧騒が混じり合う世界、宗教が日常に深く入りこんだ世界に強い印象を受けました。 本書は、人間の求めるべきもの、生命の力強さと心の微妙な働きへの理解、肉体・感覚に束縛されない自由、形あるものは全て神の寺院であり、神性との結合が説かれる。2024/01/20
無能なガラス屋
7
「人生に厳しい打撃を受け、この世の一切物に失望した時に始めて、われわれはもっと高い何ものかを欲する。その時に神を探し求めるのだ。」p28/そしてここで、ディックの『ヴァリス』からも引用してみよう。-「神が御業をなす謎めいた方法っていうのは、この手の話なのか?ファットがレオン・ストーンと出会う方法が他にあっただろうか?自殺未遂くらいの陰気な行為、本気で死にかけなきゃそんなことは実現しなかっただろう。ファットは死ななきゃ、あるいは死にかけなきゃ、癒されることはなかった。」2023/01/04
うちこ
4
10分くらいで読めてしまうのですが、何度も読むことになる、そういう本です。 そして、中にある写真のびべたんがちょっとヒゲ面で、異様な魅力を放っております。わたしは表紙とこの写真だけでも満足でしたが、アメリカでの講演とは少し違うメッセージもあり、毎日の生活の中でズシンと沁みてくる。悪い結果を想像して「これ、やるかなー。どうしよっかなー」と思っている気持ちがふっとんでいく。1000回失敗してもいい、1001回やれって言われる。いまなにか一歩踏み出したいことがある人におすすめです。 2014/02/13