内容説明
本書は、日夜、教育の現場で苦闘している者たちの集いである日教組の依頼にもとづいて、2002年4月に組織された教育行財政研究会の研究報告である。この研究会は、教育の現場で働く者たちの熱き情熱によって組織され、いかなる人間にも、人間として成長する機会が、死の瞬間に至るまで、すべてのライフ・ステージで保障される「学びの社会」を創造していくための教育行財政制度を提言することをめざしている。
目次
第1章 いま、何がすすもうとしているのか(教育政策の基本方向;最近の重点施策)
第2章 わたしたちは何をめざすのか(教育システム改革のための視点―「協力社会」をめざし、三つの格差を是正;改革におけるポイント)
第3章 教育財政システム改革の展望(公的サービスの充実と民主的統制による教育の量・質の確保;分権型財政システムと初等中等教育の民主的統制 ほか)
第4章 ミニマム保障と教育行政システム改革(何を課題とするのか;当面するミニマム保障としての重点施策 ほか)
第5章 生涯学習と職業教育の保障(基本的視点;若者の学習とキャリア形成の診断 ほか)