内容説明
OLの飯島晶絵は恋人と訪れた岩手県水沢の日高火防祭りの夜、見知らぬ男から名指しで風呂敷包みを預けられた。中には「法隆寺之一」と書かれた木箱の中に、古びた三重の塔の置物が納められていたが、翌朝、その男の死をニュースで知る。気味の悪い出来事に晶絵は荷物を警察に届けようとするが、もめ事を嫌う恋人に止められ、そのまま東京に帰ったが、翌日、こんどは恋人が自宅のマンションで殺された…。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
昭和2年、大阪生まれ。私立甲陽学院卒。週刊誌のライター、放送作家を経て昭和52年「俺が拾った吉野太夫」で第1回小説クラブ新人賞受賞。「赤い霧の殺人行」より旅情ミステリに専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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