出版社内容情報
近代大阪で困窮者を西国に斡旋したおこし奉公人制度・入り組み支配地の追放
刑の意外な実態・火刑の執行方法・放火罪における「燃え上り説」の歴史的考
察など、法制史・刑法等の一線研究者が18編の論文で綴る法と刑罰の社会史。
目次
鳥取藩の在方追放―「御追放帳」に拠りつつ（前田正治）
相給知行所の追放刑（井ケ田良治）
放火罪の既遂時期に関する「燃え上り説」の意義（大塚仁）
尾張藩の火刑について（林董一）
幕末・明治初年における姫路藩刑政の動向―盗犯処罰を中心として（山田勉）
明治期における刑務作業の展開（篠田公穂）
幕末・明治領事裁判における刑罰（加藤英明）
８世紀における藤原京家（野村忠夫）
津山藩の「新法変格」―宝暦の藩政改革（大竹秀男）
おこし奉公人―大坂の非人と江戸の非人（牧英正）
江戸幕府服忌令の内容と解釈―その総則的規定（林由紀子）
近世私法史における「大坂法」の意義について―大坂町奉行所の民事裁判管轄に関する一考察（神保文夫）
「刑科史書」に見る偸窃四項牲畜罪（島田正郎）
オランダ法史略（塙浩）
中世都市ケルンにおける私的土地所有権の成立（林毅）
モルゲンベッサーの『共和国法典論』について（石部雅亮）
社会学的現象として見たナポレオン法典（ジャン・カルボニエ・大久保泰甫訳）
ＩＮＴＲＯＤＵＣＴＩＯＮ ＴＯ ＴＨＥ ＫＵＪＩＫＡＴＡ ＯＳＡＤＡＭＥＧＡＫＩ〔１７４２〕（Ｄａｎ Ｆｅｎｎｏ Ｈｅｎｄｅｒｓｏｎ）
