内容説明
範宴は、二十年も学んだ比叡山を下りて、京都・吉水の法然上人の門に入り、綽空(しゃっくう)と名を改めた。まもなく不退の決意で玉日姫と結婚。全ての人が、ありのままで救われる教えがあることを示すためであった。浄土仏教が説かれる吉水へは、日ごとに参詣者が増えていった。急速な発展を妬んだ伝統仏教の各宗派からは、「念仏停止」「吉水を弾劾せよ」の訴えが、朝廷へ出された。緊迫した状況の中で、若い二人の女性がとった意外な行動が、大事件に発展していく。仏教史上、例を見ない過酷な弾圧の始まりであった。
著者等紹介
吉川英治[ヨシカワエイジ]
明治25年(1892)~昭和37年(1962)。神奈川県生まれ。本名、英次。家運の傾きにより、11歳で小学校を中退。さまざまな職を転々とし、社会の辛酸を舐める。18歳、苦学を覚悟して上京。29歳、東京毎夕新聞社に入社。翌年、初の新聞小説『親鸞記』の連載を開始。31歳、関東大震災に遭遇したことをきっかけに、作家活動に専念。たちまち人気作家へ。43歳、朝日新聞に『宮本武蔵』の連載を開始。爆発的な人気を得て、国民文学作家の地位を不動にする。翌年、70才で、この世を去る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たつや
49
私は最近、聖書を読み、キリストを愛し、教会にも通い始めているので、もしかしたら僧の本を読んではいkないのかもしれませんが、同じ人間として、逆境に立ち向かう男を見ると感動し、影響を受けます。2016/11/24
OCEAN8380
5
善信の結婚周りの方々から批判はありましたが、そして天城四郎が善信に弟子入り大悪党が心を入れ替えました。2016/05/08
デントシロー
2
妻帯した親鸞,僧として、人間として悩む。僧である前に人間である事を自然に受け入れて吉水の法然上人の教えを受け入れ布教していく親鸞が描かれている。小説としての構成で悪人を出したり、親鸞自身の生理的欲求と葛藤を表現する為に非現実的な要素もあるが浄土宗という物を分かりやすく説いている。非常に明快に単純に物語が展開するので読み易いが浄土宗の教義,歎異抄にかかれている内容に物足りなさを感じる。そこが狙いかもしれないが誰でも親鸞,法然が説く浄土説が分かり易く、物語が展開するに従って書かれている。さすが吉川英治である。2016/09/13
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