セルフポートレート―異国にて

セルフポートレート―異国にて

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  • サイズ B6判/ページ数 139p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087733372
  • NDC分類 954
  • Cコード C0098

内容説明

東京、京都、奈良、香港、ベルリン、プラハ、コルシカ、ヴェトナム、チュニジア。異国で描かれるエトランジェの自画像。

目次

東京、第一印象
香港
ベルリン
プラハ
コルシカ岬(わが生涯最良の日)
東京
京都
奈良、日本の古都
ヴェトナム
チュニジア
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著者等紹介

野崎歓[ノザキカン]
1959年新潟県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、東京大学大学院博士課程中退。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授(言語情報科学専攻)。トゥーサン作品の翻訳により2000年ベルギー・フランス語共同体翻訳賞受賞。他の訳書にエルヴェ・ギベール『召使と私』『楽園』、フィリップ・ソレルス『秘密』、『ジャン・ルノワール エッセイ集成』、『ネルヴァル全集』(共訳)、バルザック『幻滅』(共訳)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

302
「訳者あとがき」では、これを「エッセイ集、ないしは散文集」としているが、私には限りなく小説(roman)に近いもの、いやむしろ小説そのものに見える。作家のこれまでのアプローチとは方法を異にするかもしれないし、あくまでも旅の現実に触発されて書かれたものには違いないが、そこに表出された世界のある種の混沌と幻惑は、トゥーサンの描き出す小説世界に他ならない。日本の記述が全体の半分くらいを占めるが、ここにあるのは少なくても我々が知る日本ではない。では何なのだ?—それこそがまさにトゥーサンの世界なのである。2017/08/30

ありんこ

5
さらっと読めてしまうけれど、トゥーサンの人柄、フランスのお洒落な感じが短い文章の中に詰まっています。特に素敵だと思ったのは、京都の三条大橋で過ぎ去った時間を思い、その寂しさに自分の無力を感じるところです。そして「書くこととはぼくを運び去る流れにあらがうための一つの方法」という…なんて素敵な表現でしょう。彼が見て、感じた風景、音、その国特有の文化や匂いが、今、2025年の私に伝わっていることが素晴らしいと感じました。2025/01/13

I am

2
トゥーサンの著書はどれも好きで、読んでみた。 残念だけどこれは面白くなかった。 2012/05/26

Figaro

2
観光者目線になっていないところがトゥーサンらしい。親日家らしいところが端々に表れているのも2009/06/25

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