目次
第1章 青空に白い百合(エルトゥールル号の遭難;富山のくすり屋さん ほか)
第2章 つれづれ草の薫り(客が帰ったあとも、すぐに玄関の戸を閉めない心遣い;たとえ字が下手でも、手紙は自分で書くほうがいい ほか)
第3章 百万本の秋桜(芭蕉と孝行娘の出会い;千利休の戒め ほか)
第4章 野に咲く色とりどりの花(夫からのプレゼント(福井県39歳・女性)
次で降りるのでどうぞ(千葉県26歳・女性) ほか)
著者等紹介
木村耕一[キムラコウイチ]
昭和34年、富山県生まれ。富山大学人文学部中退。エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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智湖@ベルばら同盟副会長
37
歴史上の人物や、松下幸之助氏、YKKの吉田忠雄氏などの著名な実業家の生き方やその言葉を通して「思いやりの心」を教えてくれる一冊。特に心に残ったのは「徒然草」の項。「未熟なうちから上手な人の中に交じって、けなされても笑われても、恥ずかしいと思わず平気で押し通して、熱心に稽古に励む人が伸びていくのである。そういう心がけの人は、たとえ生まれつきの才能がなくても、途中で立ち止まる事がなく、自分勝手に年月を送る事もないから、やがては「名人」の域に達し、世間の人から認められ、比類ない名声を得るのである。」 2022/08/19
もも
13
人は誰でも、自分の寿命はまだまだあると思っているが、それは雪だるまが溶けて行くように刻一刻と縮まっているのである。という兼好法師の教えに、本当にその通りだと改めて感じた。日本の歴史上の人物のエピソードから、歴史を学べるし、今回は吉田兼好法師の徒然草から抜粋されたものが一章丸々あって、ちょうど古典を読みたかったので嬉しいです。最後の、読者から寄せられるエピソードは、いつも涙なしでは読めません。2016/11/06
かいてぃ〜
5
この本を読んで感じた事、"思いやりの心"をキチンと持って、キチンと使っていますか?だった。…反省しか出来ない自分がいた。思っていても行動を伴わないのは、思っていないのと同じ、いや、それ以下だ。その事に気付かせてくれたのは大きな収穫。それ故、また時間を取ってゆっくり読みたい本です。『思いやり』の心を忘れない為にも。2016/02/17
大福301
1
よかった。相手を思いやれる人になりたいと思った。「相手に見えない心遣い」ができるような人になりたい。まずは「和顔悦色施」できることからコツコツと。2014/06/12
グワカマーヨ
1
最初の話(トルコと日本の絆)で涙が出た。 徒然草より、お客様が見えなくなるまで見送る女性のお話、心に留めておきたい。2014/02/27