出版社内容情報
『美術フォーラム21』 第25号 目次
特集:茶の湯――スキの芸術(熊倉功夫 編集)
第1部 茶の湯の系譜
・茶の湯以前(中村修也)
・武野紹鴎の茶道具――南蛮物の「目聞」について(宇野千代子)
・名物記と道具帳(矢野 環)
・千利休論――何が議論されてきたか(山田哲也)
・小堀遠州論――新たなる名物の創出(谷端昭夫)
・近代数寄者論――実業家のネットワーク(齋藤康彦)
・美術による茶の湯の再発見――『茶の本』の歴史的役割と今日的意義(田中秀隆)
・今泉雄作の美術史と茶の湯(依田 徹)
第2部 茶の湯の表現
・茶会論(筒井紘一)
・茶の湯道具における使い手と作り手の関わり――千家十職を中心として(千 宗員)
・一幅の牧谿画に魅せられた人々(堀家広子)
・和物茶碗と近代の茶の湯(岡 佳子)
・「写し」の茶室――もう一つの茶室の美学(中村利則)
・現代建築家による茶室(藤森照信)
・パリ、ギメ美術館での茶の湯(尾本圭子)
・茶の湯を撮る(中川邦昭)
〈資料紹介〉
・南禅寺本坊大方丈襖絵のデジタル手彩色再現制作(原田平作)
〈アトリエ訪問〉
・大野俊明――人物から風景へ、古典との対話を進めながら、洋風リアリズムと論理的な空間構成を意識しつつ達した、鮮やかな色彩としなやかな線、そしてゆったりとした構成。それは現代日本画のひとつの継承と思われる(原田平作)
〈現代作家紹介〉
・井上廣子――「森」に向かって(小勝禮子)
〈パラミタ陶芸大賞展〉
・パラミタ陶芸大賞展をふりかえる(湯浅英雄)
〈書評〉
・宗像健一編著『田能村竹田基本画譜』(橋爪節也)
・伊藤大輔著『肖像画の時代――中世形成期における絵画の思想的深層』(宮島新一)