内容説明
変だけど楽しい。写本挿し絵を手がかりに、1000年前の暮らしと不思議な生き物を楽しむ、UKの人気X発、歴史ガイド!
目次
1 生と愛と死をめぐる闘い(生活編;愛情編;死亡編)
2 寓話の中の生き物(獣類;鳥類;魚類;爬虫類)
著者等紹介
スウォーサウト,オリビア[スウォーサウト,オリビア] [Swarthout,Olivia]
ネット上で屈指の歴史マニアとして知られ、ほとんど目にすることのない中世のアートや暮らしの断片を求めてウェブ上を徘徊し、X(旧ツイッター)やインスタグラムの「世にも奇妙な中世人(Weird Medieval Guys)」のアカウントをとおしてそれを世界に発信してきた。著者の母親によれば「キュレーションの才能」があるという彼女は、こうしたプラットフォームを使っていわゆる「暗黒の中世」に光を当て、遠い過去をより身近なものにしている
高尾菜つこ[タカオナツコ]
翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
129
澁澤 龍彦やタロットカードの世界観、奇妙でかわいい生物やモンスターも多数登場します。ユニコーンも含まれていました。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229355/2024/10/03
Nat
26
図書館本。この頃興味がある写本。オールカラーで、見ているだけでも面白い。パート1では、守護聖人のページがあるが、犬の聖人がいるなんて初めて知った。パート2では寓話の中の様々な生き物を楽しめる。巻末の解説は池上俊一さん!2025/01/16
kuukazoo
16
著者は歴史マニアで、世界各地の図書館や美術館がデジタル化してネット公開している中世の写本の挿し絵をSNSで発信しており、それを書籍化したものらしい。その多くは写本の隅っこに描かれた「ドロルリー」と呼ばれる空想的/エロチック/グロテスク/おふざけ成分強めのゆる系ギャグマンガみたいな絵で、何を考えていたのか中世ヨーロッパ人...ほのぼの感と毒味とたまに度肝を抜くイマジネーションのほとばしりに笑かされる。実在/空想の動物の絵がおもろかった。キメラ多すぎ(笑)。写本に関する池上俊一さんの解説が大変勉強になります。2024/11/03
☆ひとこぶラクダちゃん☆
7
フルカラーで、ヘンテコな絵ばかりが紹介されています。「はあ···」と思いながらついつい最後まで一気読みです。絵に対して、斜め上のツッコミコメントが記載されておりコレがまた面白いのです。私のお気に入りは『騎士VSカタツムリ』手強い相手の様で、「元々甲冑が付いているカタツムリと裸で戦うのは無謀。当然、カタツムリが優勢」との事。味わい深いですねえ。2024/11/12
入江大和
6
ヘタウマな中世のイラスト満載。子どもの落書きのようだし、ふざけているようだしで面白かったです。ただし!これはどの時代のなんという文書や本の、こういう場面のどういう意味のイラストですという中野先生ばりの詳しい説明はほぼない。ただただイラストを楽しめばいいだけの本。不思議なのはカタツムリ。どうしてそんなにこだわるの(笑)2025/03/07