感想・レビュー
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kenitirokikuti
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18-19世紀、新田開発は民間の出願で為されるようになる。そのため、当時の泥臭い地域の事情が民話や伝説となる▲江戸時代の初期(17c)に利根川水運が成る。河岸のひとつが手賀沼東端の「木下(きおろし)」。明治大正(19c末)に市史等が編纂されたが、本書はそれらの江戸時代の記述を史料に基づき批判する▲高田早苗文部大臣の先祖が享保に手賀沼の干拓事業を行った(ただし失敗)。後に住人側が採用するのが、ここはかつてお上が治水工事した、というお話。排水路は国有地でなく私領内にあるため、そんな話にしたのだ2016/01/27