出版社内容情報
《目次》
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序文
序章 呼吸器外科の課題と展望
第1章 呼吸器外科のニューテクノロジー
1.遺伝子解析と肺癌の予後
2.プロテオミクスと肺癌外科
3.肺手術モデルと教育
4.新たな光線力学療法
5.レ-ザーとステント療法
6.体外呼吸補助手段(ECMO、IVOX)
7.コンピュータ・ITの進歩と呼吸器外科
第2章 再生・再建医療
1.小児の先天性広範囲気管狭窄症に対する気管形成術
2.Nuss手術(漏斗胸)
3.横隔神経の損傷と再建
4.人工気管
第3章 肺移植
1.わが国と世界における肺移植の動向
2.わが国の肺移植システムの問題点
3.臓器保存液―最近の知見
4.マージナルドナー
5.肺移植手術後のICU管理
6.生体肺移植
第4章 肺癌に対する機能温存・回復手術
1.肺癌縮小手術
2.気管形成術
3.気管支形成術
4.気管分岐部形成術
5.血管形成
6.気管狭窄に対する気管形成術とステント療法
第5章 肺癌の外科成績向上の戦略
1.癌遺伝子治療
2.末梢小型肺癌の発見法
3.肺癌のトランスレーショナルリサーチ
4.肺癌の外来化学療法
5.見張りリンパ節ナビゲーション手術
6.定位放射線療法
7.微小循環からみた肺癌治療の新たなるアプローチ
第6章 縦隔疾患の外科手術
1.縦隔疾患の低侵襲手術
2.重症筋無力症治療の進歩
3.悪性縦隔腫瘍
4.Brigham and Women's Hospitalにおける胸膜外肺全摘術の経験
第7章 肺気腫の外科治療
1.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の画像診断
2.Lung Volume Reduction Surgery(LVRS)
第8章 胸膜・肺疾患
1.肺動静脈瘻
2.気胸に対する胸腔鏡下手術
3.肺動脈血栓塞栓症の手術
4.胸膜腫瘍とその治療
5.Brigham and Women's Hospitalにおける悪性胸膜中皮腫の経験
6.肺高血圧症:内科的治療、外科的治療
第9章 肺切除術後合併症
1.肺切除後肺炎の発症機序に関する新知見
2.喀痰喀出障害と理学療法
3.反回神経麻痺と嗄声
4.気管支断端瘻
5.呼吸器外科における大網充填術
6.術後呼吸機能予測についての新しい知見
第10章 胸腔鏡手術
1.胸腔鏡手術の過去・現在・未来
2.胸腔鏡下肺葉切除
3.胸腔鏡手術の功罪:肺癌に対する胸腔鏡手術の適応
4.手掌多汗症に対する胸腔鏡下交感神経遮断術
5.胸腔鏡下大内臓神経切除とマイクロターゼ焼灼術
6.重症筋無力症に対する胸腔鏡下胸腺摘出術
第11章 呼吸器内視鏡の最新技術
1.蛍光内視鏡による切除線の決定
2.肺門部早期肺癌の診断・現状と経気管超音波内視鏡の改良
3.肺末梢病変の診断における気管支腔内超音波断層法
4.超音波気管支鏡における縦隔病変・リンパ節の観察
5.術前光線力学的療法による縮小手術と手術適応の拡大
第12章 各種製品の臨床評価
1.肺腫瘍に対するラジオ波焼灼療法(RFA)
2.胸腔鏡手術器具
3.胸腔ドレナージ・ユニット キューインワン
4.自家蛍光観察内視鏡システムPENTAX SAFE-1000
技術資料編
内容説明
本書は、呼吸器外科における新しい検査法や治療法に始まり、再生医療や肺移植について述べられ、肺癌、縦隔腫瘍の最先端外科、さらに肺気腫や胸腔鏡手術、呼吸器内視鏡手術の診断・治療の新技術などについての項目が設けられている。また、トランストレーショナル・リサーチの項目もある。本書は、呼吸器外科においていま何が標準的であり、また何が先端的なのかがよくわかる書である。
目次
呼吸器外科の課題と展望
呼吸器外科のニューテクノロジー
再生・再建医療
肺移植
肺癌に対する機能温存・回復手術
肺癌の外科成績向上の戦略
縦隔疾患の外科手術
肺気腫の外科治療
胸膜・肺疾患
肺切除術後合併症
胸腔鏡手術
呼吸器内視鏡の最新技術
各種製品の臨床評価
著者等紹介
末舛恵一[スエマスケイイチ]
国立がんセンター名誉総長、東京都済生会中央病院院長
人見滋樹[ヒトミシゲキ]
京都大学名誉教授、高槻赤十字病院院長
加藤治文[カトウハルフミ]
東京医科大学外科学教室第一講座主任教授
小林紘一[コバヤシコウイチ]
慶応義塾大学医学部呼吸器外科教授
近藤丘[コンドウタカシ]
東北大学加齢医学研究所呼吸器再建研究分野教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。