内容説明
夏休み、海辺のおばさんちへやってきたチャーリー。ある日、新装開店したばかりの見せ物小屋が、何者かに荒らされた。犯人を追うチャーリーは、活躍したり、どじったり…。小さな町を舞台に、次から次へとおこる様々なできごとを通して、チャーリーの愉快な活躍ぶりと、彼をとりまく子どもたち、そして大人たちの、暖かく、ちょっと物哀しい人間模様をユーモアを交えて描いた、ひと夏の物語。小学校中級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
光
6
最初、なかなか物語の中に入っていけなくて、断念しようかと思ったのですが、その後少しずつ作品の世界に引き込まれていきました。自分の中でこの作品が愛しくなりました。挿し絵も印象的で効果的、登場人物も個性的で素敵だと感じました。読了後は、大きな優しさに包まれたような安心感で、懐かしいような不思議な感じでした。 最初読みにくく感じましたが断念しなくて良かった。2015/03/18
kana
4
童話館から小5の長女に配本。夏休み、海辺の村のおばさんの家でいとこたちと過ごすチャーリー。退屈な村での生活だけど、ちょこちょこ繰り広げられる騒動がくすっと笑えたりドキドキしたり。始めは読みにくいかな、果たして10歳の子が読みきれるかしら、(翻訳物の独特な感じが)とも思いましたが、気がつけばストーリーに引き込まれて。最終的にはほのぼのとしたラストです。2014/09/27
りうかん
2
おばさんの住む港町で夏休みを過ごす主人公が、経験するほのぼのドタバタな時間。退屈な港町のはずが、キャド夫人の宝石盗難事件やらちょっとした事件が勃発。義妹モナが盗んだのかと思いきや。 昔ながらの児童書で最後は大団円だが安心して読める一冊。小学校中学年まで。2016/01/17
のん@絵本童話専門
0
最初はなぜか読みにくさを感じたので、飛ばし読み気味だったけれど、この本は余計な情報が全然なく、漏れなくどこも重要な伏線に溢れている!そう気づいて、戻って読み直し。序盤の占いのところなんか面白さに欠かせない!子どもが活躍する事件&探偵もの。最初はウマが合っていなかったアリアドニーとチャーリーが名コンビになっていくのも、おば含む3人が老人になって再会しキャピキャピと青春しているのも、なんとも楽しく心踊らされる。中・高学年2025/01/05
morgen
0
皆さんおっしゃるとおり、イギリスの海辺の避暑地を想像できないと、読み続けるのがつらいかもしれません。でも、最後まで読めば、きっと満足できる作品です。2018/09/20