内容説明
ある朝、お母さんねずみのミセス・マウスは、二人の娘たちに「夕食まえにしておかなくてはいけない5つのたいせつなことがありますよ。それほどおどろきってほどのこともありませんけどね。」といいました。「おどろきってなあに。」妹のトッツィー・ロールがたずねました。「おどろきっていうのは、つまり…ひみつのことよ。」と、お姉さんのチーズ・ビットが答えました。それから二人は、お母さんと一緒に散歩に出かけ、野原や林や砂浜を通りぬけながら、そのつど、いちご、葉っぱ、木の実、貝がらでショッピング・カートをいっぱいにしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
21
絵本らしい絵が素敵です。さんぽだけど、これは、ただのさんぽじゃないです。ねずみの姉妹が初めて遭遇する生き物や植物。優しく見つめるお母さんねずみ。こぢんまりとしていて、素敵な絵本。2016/07/17
花林糖
8
(図書館本)娘の名前がチーズ・ビット、トッツィー・ロールというのは原書でもそうなのかな。読んでる時このお菓子が頭の隅にずっと見え隠れしてました.....。お母さんのミセス・マウスと娘たちの楽しいほのぼのとしたお話。お母さんが散歩中にショッピングカートに木の実や葉っぱを入れていくのが可愛らしい。絶版なのかと思っていたら「マウス一家のふしぎなさんぽ」として再版されてるんですね。2015/05/22
遠い日
3
お母さんねずみのミセス・マウスと、妹むすめのチーズ・ビット、姉むすめのトッツィー・ロールが、散歩に出かける。道々、いちごやら葉っぱやら、木の実、貝殻を集めながら・・・。お母さんは出会う動物たちや生きものたちにそっと耳打ちを繰り返しつつ。なにが起こるか、最後までお楽しみ。でも、本当のサプライズは最後の最後にありました。娘たちへ、そして読者のわたしたちへの贈り物でもありました。繊細な絵と幸福感にみちた物語。2013/03/28