感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
48
夢を名のる存在がもうひとつの自分である“猫”と、途中に拾い上げた少女と共に旅をする…一見ありきたりで、行き当たりばったりな展開はスタイリッシュに宇宙の神秘を語ることで何か壮大な物語に触れているような錯覚さえ感じとることが出来るが、所詮世界を暴力と愛でしか語れない人間の限界を思えてならない。だがしかし、夢は暴力も愛も越えて唯一の中立地帯として存在するものだろうか?そして、夢は希望と云う二つ名を持ち人を明日へと誘う。例えその明日が滅びを意味していても、希望を抱くいまは永遠だから…。2023/05/17
∃.狂茶党
12
大胆な構成とコマ割りで、どういった物語か掴むまでに時間がかかる。 これは神話的時空のファンタジーであり、寓話かもしれない。 詩的なセリフと、アートな作画は、原作がどのようなものであるのか、ちょっと理解が及ばない、絵コンテ原作だったんだろうか? 膨大な注意書きがついていそうである。 物語は、夢が、破滅に抗うようなもの。 破滅は登場しないが、世界の終わりに船に乗り、希望と旅を始める、そういったお話。 本編を読むまでは謎だらけではあるものの、半分読み終わる頃には、この壮大な設定も了解されていく。 2023/04/20
fap
1
過去と未来は同義である。 終わりなき者であっても日記はつけないし賽は振る。 周りの状況に影響を受けないためにも、己の行動を厳に律している感じ。 そしていともたやすく行われる偉大な行為。 そりゃそんなことをやり遂げたら他のことは何もできなくなりますわ。 自分の意志に反する呼び出しに逆らうとかね。 2024/05/14
junne
1
過去に訳の出ていた1巻の前日談であり、解説によれば全10巻の後日談でもあるという。とにかくアートに目を瞠る。今度こそ全10巻完走してほしい。2023/04/13
急性人間病
0
『いつの日か、きっと、わたしたちは伝説になるのだろう。時空間の外なる路を踏み わたしたちがただの疑問としてのみ知られるころ、そのおこないは岩に刻まれる。韻をふみ わたしたちについて語られるのは噓ばかり だがその嘘を通じ真実が語られる。』2024/03/03
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- 和書
- ザマミロ!農は永遠なりだ