内容説明
大道芸の実践・伝承活動を続けている著者が、史料を渉猟し、大道芸人の諸相を解き明かしていく。物乞い同然の大道芸人もいたが、江戸の庶民は、これをも許容した共生社会を形成していた。「がまの油売り」は、落語が創った話だった。
目次
1章 日本の大道芸―まずはご覧じろ
2章 江戸大道芸の系譜
3章 江戸の大道芸人点描
4章 南京玉すだれ名称変遷史
5章 がまの油は何時から筑波山になったか
6章 反魂丹の謎―松井源水と松井源左衛門
7章 四季の物売り
著者等紹介
光田憲雄[ミツダノリオ]
日本大道芸伝承家、東京都ヘブンアーティスト、日本風俗史学会会員。現住所:東京都世田谷区。1946年1月山口県生。1970年頃~大道芸の世界にのめり込む。1995年3月記録・伝承・復活再生を目的に、「日本大道芸・大道芸の会」を立ち上げる。現在も活動を続けている。2002年8月東京都主催第1回ヘブンアーティストコンテスト合格(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Komine Masako
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この前読んだ『日本の笑い』にでてきたすたすた坊主、こんなにはた迷惑な存在だったとは…。喬太郎師の出囃子「まかしょ」、すたすた坊主の冬季限定業務(寒中修行代行とか)バージョンのことで、その風俗を取り入れた長唄が基になってるみたい。それでもって、当時の人のたくましさ!ありえない!!勝手に店の前を掃除しておいて、お金がもらえなきゃゴミを店内に掃き込んじゃう『掃除』。自分は年老いた父親役、お腹に若い男の人形をくくりつけて『親孝行』、そんなんでお金になるんかい!!是非読んでください。びびるから。2013/06/09
ひらくも
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卒論用。2012/10/12
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