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内容説明
故郷・アメリカで、長い間沈黙せざるをえなかった若き無名のベトナム帰還兵たち。果たして彼らが身をもって語るのは…?入隊から戦場の渦中、帰郷の後まで汲み上げ、この無気味な戦争を通じてさらけ出される人間性と無形の恐怖に迫る。ベトナム戦争総括のための原動力となった。全米ベストセラー・戦慄の口述記!!
目次
第1章 入隊(誰が為に…;砲火の洗礼)
第2章 戦場(歩兵;武術)
第3章 血(勝利者;敗北者)
第4章 終わりなき戦い(故郷;傷)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kamakura
3
かなり前に読んだときに、訳がひどいと思ってうんざりしていた。尉官レベルのアメリカ軍人が、部下に「なんだよ、てめえ」「マジかよ」としゃべるような訳。訳者は日米ダブルの現役大学生。これじゃ軍人ことばをリアルに訳すのは無理だと、うっちゃっておいた。それから10年以上。ふと読み返してみると、この「ヤカラ」的な日本語訳がむしろ戦場をふまえた、ベトナムの米兵に対する適切な訳語に思えてきた。尉官と言っても、20になるかどうかの、町のアンちゃんたち。これをベトナムに放り込んで、やりたい放題させたのだから。
Gasse
0
「戦争は地獄だ」とか「ヴェトナムはアメリカ人にとってのトラウマなんだ」とか、そんな感想はとてもじゃないが出てこない。2011/10/20