内容説明
俳句定型をラディカルに思想する注目の一書！メートル原器測定を久方ぶりに修正したくなる定型感覚の登場。俳句という詩形式を、つねに本質論として問うという姿勢。
目次
虚構としての定型―序に代えて
〈俳句〉の変貌―切字論・序説
俳句定型論ノート（１）
俳句定型論ノート（２）
読者の〈場〉をめぐって
山本健吉論―古典主義者の〈悪意〉
俳句ヌーベルバーグの旗手―西東三鬼論
生活過程のほうへ―井上白文地
現代俳句の来し方―もしくは近代俳句の終焉
「前衛俳句」への一視点
加藤郁乎論・序説
河原枇杷男の世界―二つの『烏宙論』のはざま
敗北の詩―高柳重信における啄木
