内容説明
ヤマト王権と対立していた出雲の神々がなぜ、大和にあるのか?藤原不比等に消されたスサノヲとその子ニギハヤヒに代わってなぜ、アマテラス(大神)が神々の中の最高神になったのか?スサノヲの事績・足跡を視点に、郷土歴史地理的アプローチによって浮かび上がった記紀の隠された真実とは…。
目次
第1章 消された真実
第2章 出雲の神が、なぜ大和に
第3章 スサノヲが行く
第4章 オホクニヌシは切れ者
第5章 ニギハヤヒ、大和へ
第6章 古事記、日本書紀のウソ
第7章 神々と天皇と女たち
終章 国際的環境だった古代日本列島
著者等紹介
葛城山龍渓[カツラギヤマノリュウケイ]
1939年奈良県生まれ。子宝祈願で全国に知られる「浄願寺」23代目住職。本名・鷲尾隆継、奈良県葛城市在住。2000年、藍綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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watausa
0
浄願寺二十三代目住職が書かれた本。この語り口が小気味良くて好きです。2014/06/30
わ!
0
スサノヲ(素戔嗚尊)に関して、マニアなお坊さんが、自説を書いた本である。スサノヲといい、ニギハヤヒといい、その解釈が面白い。ニギハヤヒをスサノヲの子供であるという理由だけで、大歳神と同一視してしまう説は初めて読んだ。なるほど、そう解くか…という解釈である。やっぱり日本の神様を紐解くと、どうしてもニギハヤヒが絡みつく。特に関西圏の神様は、ニギハヤヒ無しでは語れないのかと思えるぐらい、誰もがニギハヤヒを持ち出す。私としては、記紀の神話からニギハヤヒ抜きで合理的な紐解きが出来ないかを試してみたくなる。2018/10/13
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