目次
1 プロローグ
2 ニューオリンズ裏話
3 ニューオリンズ・ジャズ・アラカルト
4 私のニューオリンズ
5 銃に代えて楽器を
6 サッチモ・ストーリー―ルイ・アームストロング
エピローグ そしてジャズは続く―あとがきにかえて
著者等紹介
外山喜雄[トヤマヨシオ]
1944年、東京生まれ。早稲田大学経済学部入学後すぐにニューオリンズ・ジャズクラブに入り、ピアノ・バンジョー奏者の夫人、恵子(早大文学部)と出会う。卒業後結婚。68年、夫婦でブラジル移民船に乗り込み、ニューオリンズへジャズ武者修行の旅に出る。以後、通算5年にわたりジャズの故郷でジャズを学び、ヨーロッパ、アメリカ各地を演奏旅行する。現在は「外山喜雄とデキシー・セインツ」(75年結成)のライブ、コンサート活動や東京ディズニーランドでジャズ夫婦として演奏活動。随筆、ジャズ評論の執筆活動の分野でも活躍。1994年日本ルイ・アームストロング協会を設立、代表として、ジャズを学んだニューオリンズの街の子供達に楽器をプレゼントする運動に取り組んでいる。ジャズ16mmフィルムやジャズ創世期の貴重な資料のコレクターとしても知られる。ニューオリンズ市名誉市民
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感想・レビュー
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アーク
2
本書はハリケーン・カトリーナの前に書かれているので、現在のニューオリンズはだいぶ変わってしまったことを実感させられた。ニューオリンズは長らく観光で持ってきた街だけれど、今は石油産業が主要産業となり、家賃が値上がりして地元出身のミュージシャンさえも市内には住めなくなっているそう。また、ハリケーン・カトリーナで黒人の方が街を離れざるを得なくなったので、今はフレンチ・クォーターでも黒人を見かけるのはマレ。ニューオリンズの歴史を変えたハリケーンより前の音楽や歴史を綴った、価値のある一冊だな。2017/02/21