内容説明
双葉山の再来、不世出の大横綱誕生。「貴ノ花大関への軌跡」に次ぐ第2弾大関昇進から綱取り達成までの2年間、計11場所を克明に書き綴った、貴乃花ファン必携の書。
目次
横綱昇進の日
綱取りへ向けて始動
取り直し相撲で火がつく
若・貴・曙で初の巴戦
腰痛との闘い
試練の十五日間
見えた復調の兆し
混戦の春場所
“自分の相撲”を模索
再び遠のく綱への道
全勝優勝貴ノ花から貴乃花へ
悲願の横綱昇進
横綱貴乃花光司
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
20
14勝で優勝に続き13勝で優勝決定戦。この成績で横綱昇進の声すら上がらない異常事態。強い横綱を期待する為とは言うものの、あまりにも不条理。その後負け越し、そして一場所毎に優勝という皮肉な成績。業を煮やした協会は、連続優勝ではない全勝優勝で横審に諮問したが、敢え無く却下され大恥をかく。そして連続全勝優勝し、やっと横綱へ。長すぎた大関在位11場所、7回目の優勝で遂に65人目の横綱、貴乃花が誕生した。貴乃花を厳しく、そして温かい目で見てきた著者は鬼籍に。そして、その貴乃花も、寂しく角界を去ってしまうのであった。2022/10/17
ao-king
0
平成の大横綱・貴乃花の大関昇進から横綱昇進までを切り取って克明に記録している本。相撲に造詣の深い、元相撲中継アナウンサーにして相撲評論家の小坂秀二氏の著作だけあって、非常に頷ける部分が多い。特に氏がラジオ出演し、「今場所の見どころ」について語っている部分を再収録しているのが、当時のリアルな反応が伝わってきて資料的にも価値がある1冊だった。2012/12/21