目次
第1部 証言(控訴審を前にして;法廷は映画館のようだ;逮捕後の取り調べについて ほか)
第2部 記録(拘置所に届いた差し入れ本;自分で注文したマンガ雑誌;拘置所で聞いているラジオ番組;来信要旨(私のもとへ届いた手紙)
嘆願書)
第3部 解説(宮崎事件が精神医学界に残した課題(香山リカ)
増殖する「宮崎勤的なもの」(芹沢俊介))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
24
実親が偽物という感覚、もう一人の自分が行ったという発想、被害者が感謝しているという解釈。この"実感"の無さは、死刑が確定し、刑壇を前にしても続いたのでは。執行されたことにより、とりあえず彼のVRゲームは終了した。2022/05/21
磁石
22
ネズミ男、美人局の少女、おっかない、もう一人の自分、解剖、肉物体……。現実に起こったことのような夢の話、あるいは夢でみた/作り替えた現実か。もしも何かしらの真実があるのなら、真犯人であるネズミ男とは誰か? ネズミに関係し、見ただけ畏怖させる雰囲気の持ち主、モルモットを日々大量に殺している科学者が関係しているのかな? 差し入れとして度々聖書を贈ってくることから、そちら方面にも関係があるのかも。……夢の解析は素人なので、プロの方の意見を聞きたい。2018/03/03
鈴
18
図書館で久々にのんびりしていたら、見つけた本。「オタク」を嫌なイメージにしてしまった張本人ってとこか。事件が起こった時は子供ながらに「気持ち悪いオッサン」だと思っていたが、当時まだ20代だったようだ。被害者の女の子たちも、彼に出会わなければ現在20代後半~。死刑執行されてしまったが、結局事件は謎に包まれたまま。この本を読んでも、なにも理解できない。2012/08/07
かりんとー
2
結局、何もわからずに終わった。2014/09/26
whose
2
理解できない世界を理解しようとするこころみ。2009/12/25