世界一の石の塔

花岡 大学【作】/戸田 幸四郎【画】

戸田デザイン研究室（1984/09発売）

• サイズ A4判／ページ数 28p／高さ 30cm
• 商品コード 9784924710184
• NDC分類 E
• Cコード C8771

出版社内容情報

権力をふりかざす王様の結末は…？　簡素な文と大胆な筆致の絵が見ものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[亮さん]

石屋に世界一高い塔を作らせたが王の命令により、石屋はてっぺんに置き去りに。石屋が他の国に呼ばれてもっと高い塔を作らないように殺すつもりの王。石屋は知恵を振る絞り、塔から降りることに成功する。その時、王は夢を見ていた。石の塔が崩れ、落石が王にあたってしまうと言うもの。悪いことをしたものには、悪いことが返ってくる。天の声が聞こえてきた。しかし、王が起きると石の塔は、ひっそりと佇む。王は、いったいなにを考えていたのでしょうかと呟く。

2017/04/14

[袖崎いたる]

オープンエンディング童話。余韻がすごい。嫌なやつと情けないやつが出てきて、嫌なやつが嫌なことをするんだけど、悪因悪果の夢を見ることになり、その夢から覚めたところで、物思う。この物思いの内容が明かされていない。そこに秘鑰がある。グッときた！

2022/04/17

[遠い日]

なんと小狡い、恥知らずな王様だろうか。みみっちい世界一だこと。最後のひと言が、真の気づきでありますように。

2019/04/15

[楓 a]

これ、中途半端な終わり方やろ。　ほんまやったら、王さまが死んでしもて　めでたしめでたしやと思うやろ。けど、大学さんは王さまも助けてあげたいと思わはったんやって。

2010/11/20

[きゆやすか]

戸田幸四郎名作絵本シリーズ。おさえた色調にダイナミックな絵。

2015/10/20