内容説明
安野光雅のクリスマス絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
77
82/100点 マッチうりの少女を題材にしたクリスマス絵本。図書館のクリスマス特集で手に取った絵本。言葉のないイラストだけの絵本なのですが、繊細で柔らかなイラストが創造力豊かな物語を紡ぎ出しています。読み終わって温かくホッコリとしますが、どこか切なさが残る作品です。装丁も素敵な、このクリスマスの寒い季節にピッタリの絵本です。2017/12/17
ちはや@灯れ松明の火
52
つめたい銀の花が街を白くそめて、にごった音を包みかくしていくように。褪せた砂色のカード、誰かの指がふれた跡、すり切れ破れ補修された痕。少女を描く黒の線画、うつろう時の流れ、語ることばはそこにない。一本のマッチが種となり芽を出して、幹を太くし葉を茂らせ、枝に花を咲かせては立派な実を結ぶ。飾りたてたことばはいらない。白に沈んでいく街、少女をひとり残して。一本のマッチが灯火に変わる、灯火が集えばあたたかな銀に輝く樹があらわれる。夜にあふれていく光、ひとりきりじゃないと導くように。どんなことばよりも、やさしく。 2014/12/23
ちえ
45
絵がでないのは残念。安野さんの温かさを感じるマッチうりの女の子の絵本。サイズは手帳サイズで、プレゼントブックかな❤言葉はないけれども、この絵本はそれで良い気がする。最後の2ページがとても好き✨🎄✨2021/03/14
棕櫚木庵
17
少女がマッチ棒を植えたら芽が出て,世話をしたら花が咲いて,マッチ棒の実がたくさんなった.それをロバに積んで売りに行き,マッチを擦ると(?),雪の街にクリスマス・ツリーが出現して輝いた・・・.文字は一切ない.最終ページに「Merry Christmas!」,その下にメッセージを書く欄がある.▼素朴で素直な良い感じの本なのだけど,この本の成立がちょっと気にかかる.奥付けに,「この本は,1979年イギリスの出版者ボードリー・ヘッド社でクリスマスギフトとして作られた限定品をもとに作成されました」,と→2025/03/27
ふじ
12
絵が出ないなんて…!安野光雅さんによる、一風変わったマッチ売りの少女。字のない絵本。2018/11/14