目次
1 技術と存在論(デジタル化革命;自然と技術の二元論の彼岸;形而上学的実在論タイプの物理主義に抗して;哲学者は電脳の夢をみるか?―ハイデガーの技術存在論とサイバネティックスの「開蔵」)
2 技術と生命の倫理学(事実性における人間の位置と真正さ;新たなナルシシズムとソーシャルメディアの倫理;サルトルの哲学における本性についての信念と信念の本性;芸術の免れる力)
3 自然の概念と「私たち自身」の歴史的存在論(誰が(かつて/どうやって)原子を見たか―二十世紀物理学史と認識の複層化
ただ在る世界の存在を知る―アレクサンドル・コイレ再考
形式的な存在論ゲーム―メイヤスーの思弁的実在論に相関は必要か?
「東洋的無」は実在するか?)
著者等紹介
ブロイ,セバスチャン[ブロイ,セバスチャン] [Breu,Sebastian]
ベルリン・フンボルト大学講師 科学思想史・メディア技術論
井頭昌彦[イガシラマサヒコ]
一橋大学教授 科学哲学・認識論
田中祐理子[タナカユリコ]
神戸大学教授 科学認識論・科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mim42
7
自然と技術の哲学への関心から手に取った。玉石混交な小論文集。徹頭徹尾シモンドンからアイデアを借りているキム「自然と技術の二元論の彼岸」が👍ハイデガー技術論ではお馴染みのゲシュテルとサイバネティクスの連結部分をに焦点を当てたブロイ「哲学者は電脳の夢を見るか」も読ませる。エスピネー氏のガブリエル美学論は興味深い。フォースホルツ「形式的な存在論ゲーム」はツッコミ所満載だが独創的。ガブリエルは相変わらず肝部分のロジックが分かりづらい。「意義不明」「誰にとって重要?」「参照遊戯」は3人/4人中の日本人2025/07/24
yokkoishotaro
0
興味深くは読んだが、難しい内容だった。リアルとシミュレーションを考えている中で、ここで問われている内容もしっかりカバーできないといけないなと思った。2025/07/27