目次
第1部 映画時評(2004‐2016年)
第2部 五人の映画作家との七つの対話(青山真治監督との対話;黒沢清監督との対話;パスカル・フェラン監督との対話;ギヨーム・ブラック監督との対話;ペドロ・コスタ監督との対話)
第3部 2004‐2016年の映画本回顧
第4部 映画ベスト三〇〇(青山真治監督との対話)(伊藤洋司選 映画ベスト三〇〇;青山真治選 映画ベスト三〇〇)
著者等紹介
伊藤洋司[イトウヨウジ]
1969年東京生まれ。筑波大学附属駒場中学校及び高等学校、東京大学文学部フランス語フランス文学専修課程を経て、同大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。また、フランス高等師範学校研究生及びパリ第3大学(新ソルボンヌ大学)博士課程学生としてパリに留学し、パリ第3大学で博士号取得(アポリネール研究による)。現在、中央大学経済学部教授(映画、フランス文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
18
手強いな、と思わされた。意地悪く言えば、誰を褒めるか事前にある程度予想がついてしまう嫌いはある。でも難解になることなく、こちらに優しく映画の魅力を語ってくれるこんな筆者はやはり映画界に必要なのではないかと思ってしまったのだ。本書を片手に映画の森の中に分け入りたい。圧巻なのは青山真治氏と選ぶ映画のオールタイム・ベスト。その勉強量に唸らされる。映画と言えば蓮實重彦氏……という時代が続いていたわけだが、蓮實氏に引導を渡せるのは意外とこの人なのではないかとまで思った。ぶっ飛び方が大人しいが、良く言えば手堅い一冊だ2018/03/30